デザイン料金について【料金表がない理由を徹底解説】

デザインのこと
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店舗や会社のロゴ名刺看板、ポスターなどをデザイン制作会社や広告代理店に依頼しようと考えている方は、料金表がない」ことに疑問を感じているのではないでしょうか?

クラウドソーシングでデザイナーにデザインを依頼する時は、基本的には明確な料金があらかじめ決まっていることが多いですが、デザイン会社などに依頼をする際は、デザイン料金が明示されていることは少ないです。

(1)制作会社や広告代理店などにデザイン費用の料金表がない理由
(2)あなたが求めるデザインを制作してくれるデザイナーの選び方

少し難しい内容ではありますが、この2つを解説していきたいと思います。

中でも今回は、「制作会社や広告代理店などにデザイン費用の料金表がない理由」について詳しく解説していきます。

まずはデザイン料金についてですが、デザインの料金の算出方法は日本グラフィックデザイナー協会の「制作料金概念規定」で定められており、全部で5つの要素でデザイン費用が決まります。

作業量(a作業とb作業)付加価値料に繋がる「a作業」と、それ以外の「b作業」
付加価値制作したデザインもたらす価値の分け前
支出経費デザインを制作するために支出する経費
質的指数デザイナーのスキルや経験
量的指数制作するデザインの達成目標や媒体、数量など

これらの要素から、以下のように制作料金を算出します。デザイン制作料とは、デザイン制作物の最初の打ち合わせから完成までに制作者が提供した役務(労働)への対価(作業料)と、制作のために実際に支出する経費(支出経費)および、完成した制作物がもたらすだろう付加価値の分け前(付加価値料)の3つを合計したものをいいます。
出典:日本グラフィックデザイナー協会/制作料金概念規定

制作料金=a作業・質的指数+b作業+a作業・質的指数・量的指数+支出経費

この計算式はデザイン料の見積もりを作成する際の一つのモノサシですが、デザインを制作する時は依頼者と制作会社の二人三脚で制作を行います。
そのためデザインの料金や見積もりに関しては、依頼者と制作会社が相談して最適な費用を算出します。

制作するデザインによって、どれくらいの作業量やデザインがもたらす価値、デザイナーのスキル・経験、使用する媒体や数量などが異なるので、一概に料金を示すことが難しいということになります。
さらに印刷までを請け負ってくれるデザイン会社は、デザイン制作だけではなく印刷費用も関わってきます。

デザイン料金はデザインによって作業量などが異なるので、料金は依頼者と制作会社が相談して決めることが一般的です。
決められた予算内で希望するデザインを制作するためには、デザイン料金が最も気になるところですが、まずは希望するデザインを叶えてくれるデザイナーを見つけることが大切です。

次回は、店舗や会社の販促物を、決められた予算内で希望するデザインで制作してくれるあなたが求めるデザインを制作してくれるデザイナーの選び方」について解説していきます。 

 

物にこだわりを持ち、それを身につけている自分に自信を持つ。

CHIBA DESIGN

CHIBA DESIGN

電算写植で文字組の基礎を経験した、デザイン歴20年以上のグラフィックデザイナーです。 また、自らデザイン・販売するオリジナルショップは、京都向日町に実店舗も構えております。下記サイトの公式オンラインストアでも商品をご購入いただけます。 ▼ 実店舗の営業日・営業時間は下記Instagramよりご確認ください。

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