フリーランスや制作会社にロゴや名刺などのデザインを依頼する際、費用や期限、デザインのクオリティなどのトラブルはよくあることです。
そのような事を未然に防ぐために、依頼時・発注時に気をつけておかなければいけない事の代表的な例10選をまとめてみました。
以下の内容に注意していただければ、発注時のトラブルを最小限に防ぐ事が出来ますので、フリーランスや制作会社にご依頼の際はぜひ参考にしていただけましたら幸いです。
CONTENTS
(1)期限が守られない
スケジュールが守られない原因は、当初のスケジュールの組み立てが上手くできていないことが大半です。支給すべき情報や写真などの提供物は事前に用意し、止むを得ず揃えて支給できない場合は、いつまでに用意できるなどお互いの意思の疎通が必要です。
(2)自分(自社)都合しか考えていない
予算はないがカッコよくて斬新な今までにないデザインを早急に欲しい。自社や担当者のチェックに日数がかかり、いざ変更依頼がきた際には「いつ頃できます?」「明日までにできます?」など、こちらの都合を全く考えていないお客様とは、お互い納得できるデザインは出来ないと考えております。
(3)デザイン費用の支払い
結論から言うと、デザイナーが注文を受ける際は、発注担当者に金額を提示しなければいけません。こんなに何回も変更作業をしたのに、こんなに何案も提出したのになど、当初と異なる費用関係のトラブルはダントツに多いです。逆に最初に金額を提示していただける発注担当者や企業様とは、安心してデザイン制作に集中できるとも言えます。
(4)優柔不断
特にフリーランスは、複数のクライアント様とデザイン案件を同時進行していることが多いです。あれこれと実験をするように優柔不断に変更を加えた結果、あの案が一番良かった気がする、もう一度あの案のフォントだけを変えたものを見てみたいなど、安易にデザイナーの時間を浪費させてはいけません。
(5)デザインのクオリティが低い
デザイナーの中には、プロとは到底呼べないようなクオリティで活動されている方も正直いらっしゃいます。発注してからのトラブルを避けるために、ホームページの制作実績や問い合わせフォーム、電話などで慎重にデザイナーを吟味することをおすすめいたします。
(6)著作権や所有権
ホームページの場合、別の制作会社と契約するため、制作会社にこれまでの情報やデータの提出をお願いしたら、「著作権・所有権はうちにあるのでデータはお渡しできません。」など、最悪の場合はホームページが削除される恐れがあります。このようなことが発生しないように、サーバとドメインはお客様側でご契約されることおすすめいたしま
(7)報酬は払えないが宣伝になる
フリーランスのデザイナーの場合、税金や保険、必要な機材の購入や自宅事務所の維持など、自分で払わなければいけない費用がたくさんあります。こうしたコストに加えて、通常の生活費などもございますので、お請したお仕事で費用が発生することは当然のことです。したがって、金銭的に謝礼が発生しないようなお仕事を受けるというのは、通常は選択肢にございません。
(8)連絡がいつでもとれる
フリーランスのデザイナーの場合、複数のクライアント様を同時に抱えているのが当然ですので、すぐに返信や電話対応などが難しい場合もございます。連絡のことで気がかりなら、事前に対応できる時間帯の確認と、お互いにとっての都合の良いコミュニケーションツールも把握しておきましょう。
(9)契約書に関して
基本的にどんな案件であろうと、受注時に契約書の作成をおすすめいたします。もし書面的な契約書を作成していなくても、受注の際や進行中のメールのやりとりなどは、契約書に準じますので削除せず残しておきましょう。
(10)自己(自社)都合でのキャンセル
「売上が悪いからもう少し待って欲しい」「内容が変わるから印刷を先延ばしにして欲しい」「再度内容が固まってから連絡する」など、発注者は完成していないのだから払う必要はないだろうと考える人も少なくないです。しかし、デザイナーからすれば他の案件を断ってまで、この案件のために時間を費やしています。キャンセルされれば機会損失が生じることは当たり前のことです。当日のキャンセルなら、全額の100%を請求する、一週間前なら全額の70%を請求するなど、その分キャンセル料として発注者に請求するのは当然の権利と言えます。
【委任契約】当事者の一方が法律行為をすることを相手方に委託し、相手方がこれを承諾することによって、その効力を生じる契約。
【請負契約】仕事の完成が必須であり、仕事が完成しなければ請負報酬を受け取ることができません。
以上がよくあるトラブルの例ですが、「依頼する側が悪い」だけではなく、もちろん「依頼される側も悪い」事も多々あります。
例えば、言いにくいからといって最初にデザイン費用の金額を提示していないや、連絡がとれにくい、発注側の意向を全く理解できていないなどなど、良いモノを作る為には、お互いの理解やリスペクトが必要であって、揚げ足を取ったり罪を擦りつけあったりしない事が大切だと思います。
今回ご紹介した内容を踏まえて、双方が納得できる約束事を最初にしっかり決め、お互い気持ち良くクオリティの高いデザイン制作を目指しましょう!
チバデザインでは、信頼できるカメラマンやライターなど、まとめてプロの専門家に依頼することができるので、こういったトラブルを最小限に抑えクオリティの高いデザイン制作をする事が可能です。
デザインを自分で考えてもどうしてもいい案が思い浮かばない、そんな場合は、プロのデザイナーに依頼することをおすすめします。プロのデザイナーにデザインを依頼するときの流れについて、もっと詳しくは知りたい方は、過去記事「デザイナーへの頼み方【デザインを依頼するときの流れ】」参照。