前回に引き続き、「僕らの仮説が未来をつくる」を読んで、これからのデザインやビジネスについてを掛け合わせて書いています。
今回は2部にあたる、(2)時代の変化と共に、人が欲しいモノについてです。
ぼくらの仮説が世界をつくる[本/雑誌] (PHP文庫) / 佐渡島庸平/著
(2)時代の変化と共に、人が欲しいモノ
日々、私たちが「欲しい」と思うモノは進化しています。
前回は新しいことを生み出すための唯一の手段について考えていきましたが、新しいことが誕生すれば、必然的に更に枠を超えた新しいモノが必要とされます。
このように求められる内容はどんどん増えていくばかりです。
本の中では、モノの時代→モノと質の時代→モノと質とデザインの時代、と変化していき、現在では「モノと質とデザインと安さ」の時代へと変化を遂げました。
その分かりやすい例えというのが、ユニクロや無印良品、ニトリなどが代表的な企業さんではないでしょうか。
そして後に続くように様々な企業も時代とともに変化をしています。
昔からある家具店に久しぶりに入ると、オシャレになったなと思うことが良くあるのではないでしょうか?
とてもその変化がわかり易いお店といえば100円ショップだと思います。
最近では100円ショップの小物はスタイリッシュな物やかわいい物などあり、持っていても恥ずかしくない、むしろオシャレと話題になったり、見た目だけではなく機能も抜群で優秀なグッズが多く、よくテレビでも取り上げられたりしています。
このように、モノと質とデザインと安さを見事に兼ね揃えた商品が多いです。
そしてそのような商品が出始めてきたと同時に、気づくとそのような消費者も増えてきました。
どういうことかと言うと、シンプルな暮らしを好む人やミニマリストと呼ばれる人々です。
シンプルな暮らしの人とミニマリストとはまたちょっと違いがありますが、共通する部分もいくつかあります。
それは何かというと、本当に必要なモノが欲しいのです。
結局のところは人それぞれ「欲しい」は違いますが、少なくとも余計なモノは求めません。
しかし今の時代では、安ければ安いほどそれは有難いのですが、モノと質とデザインのどれかが劣ってしまうとそれは消費者の「欲しい」にはなりにくいのです。
そのためには背景の見えるモノが必要とされるのです。
このことにもハッと気付かされました。
分かってはいるんですが、見失いがちなことです。
本の中での、「背景にあるストーリーに共感するからモノが欲しいという時代」という言葉がとても印象的です。
このように共感して「欲しい」と思うモノだけを手に入れようとするのですが、その「欲しいモノ」を手に入れることについても時代と共に変化しています。
最近ではお店に足を運ぶということすらしなくていいのです。
時代とともに欲しいモノが変化を遂げてきたことと同じく、それを手に入れる手段も変化を遂げてきました。
そこで最後となります、
次回は(3)人が求めるモノを手に入れるまでの手段と続きます。
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